もう買えないものを託されました 鉄の大釜です いまはとても買えない 数十万円するシロモノ 昔は大家族で煮炊きする量が多く 冠婚葬祭も家でやっていたので 一家に一つ、大釜があったそう 瀬戸内海ではひじきを この大釜で茹でて 家で食べる一年分を 自分達で作っていたそうな 鉄釜は放っておくと錆びるので こまめなメンテナンスが必要 使い込んでいくと穴も開く 時代の移り変わりとともに いつしか鉄釜は姿を消し 代わりに便利なアルミや ステンレスになってきています とある日 集落の大先輩から連絡があり 「もう使わないからもらってくれないか」 急いでその方の蔵にいくと 最近まで大切に大切に...