手のひらに乗ったとき、柔らかな雪の塊に丸まった 赤い絹が首に巻きつき、世界の温もりで染まった 料理の煙を聞いたことがあり、眉や目も見た 自分の人生は平方インチの甘さに閉じ込められていると思っていた 風が草原を吹き抜け、狼の遠吠えを引き寄せて耳に打ちつけるまで 骨と血の中の野生が優しい繭を破った 一歩一歩、赤い絹が空の端に浮かんでいった 振り返ると、私は荒野と雪を頂いた山々へと向かった 雪はその足跡を埋め、風はその牙を鋭くした #格林 #重返狼群